如来の役割と特徴を知って、寺院巡りをもっと楽しく豊かにしよう!

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寺院

この記事では、仏教における如来の意義、さまざまなタイプ、その役割について解説しています。

如来は悟りを得た仏の姿をしており、「真理に目覚めた者」として仏教の中で一番上に位置しています。

この解説を読むことで、如来像の見分けかた、如来像の美しさやその教えがどのように表現されているかを深く理解できるようになります。

ぜひ詳しい内容をご覧ください。

 

如来の意味と種類、如来の役割とは?

「如来」は悟りを開いた存在であり、真理を体得した者とされています。

仏教では最も尊い位置にあり、「悟り」とはすべての真実を理解し、迷いがない状態を意味します。

如来は、人々に仏教の教えを説き、苦しみから救う役割を持っています。

人々が亡くなったときには極楽浄土へ導かれるとされ、病気の治療や人生の様々な段階で重要な役割を果たします。

この知識を学ぶことで、如来像の種類や見分け方が理解しやすくなります。

 

如来の種類

如来にはいくつかの主要なタイプがあり、代表的な如来として以下が挙げられます。

釈迦如来
阿弥陀如来
薬師如来
大日如来

これら如来像はそれぞれ独自の役割と意義を持ち、仏教教義において大切な位置を占めています。

 

釈迦如来(しゃかにょらい)

釈迦如来は、仏教を創始した釈迦がモデルの仏像で、仏教における代表的な存在です。

釈迦はインドのシャカ族の王子として実在し、厳しい修行の末に悟りを開きました。

その教えは今なお多くの人々に支持されています。

特に奈良の法隆寺にある釈迦如来像は、その美しさで広く知られています。

 

 

阿弥陀如来(あみだにょらい)

阿弥陀如来は、西方極楽浄土を治める仏で、亡くなった人々をその浄土へ導くとされています。

阿弥陀如来の四十八の願いの中には、「念仏を唱えることで極楽浄土に行ける」というものがあります。

この教えが広まった平安時代末期には、阿弥陀如来の像が日本中に多く作られました。

京都の平等院鳳凰堂には、国宝としてこの阿弥陀如来が安置されています。

 

 

薬師如来(やくしにょらい)

薬師如来は、東方の瑠璃光浄土に住む仏で、人々を病気から救う力を持っています。

薬壺を手に持ち、その壺にはあらゆる病に効く薬が入っているとされます。

薬師如来の像を見分ける際は、手に薬壺を持っているかどうかがポイントです。

ただし、奈良時代以前の像には薬壺がない場合もあります。

奈良の薬師寺には、日本最古の木造仏である薬師如来像が安置されています。

 

 

大日如来(だいにちにょらい)

大日如来は宇宙の法則と真理を全て理解している仏で、密教の中で最も高い位置にいます。

「大日」という名前は太陽を意味し、この仏は空海や最澄によって日本にもたらされた教えの中心です。

大日如来の像は、他の如来像と比べて非常に華やかです。

頭に冠を戴き、胸には重ねたネックレス、腕には装飾を施しています。

これらの装飾が他の仏像と区別する手助けとなります。

冠や多くの装飾を見たら、それは大日如来である可能性が高いです。

空海が創建した京都の東寺にも大日如来坐像が安置されています。

 

 

如来のさまざまな特徴

如来にはいくつかの特徴があり、代表的な特徴を以下に紹介します。

 

如来の衣服

如来の衣服は非常に質素で、一枚の布で全身を覆っています。

これは釈迦が出家し、一切の装飾を捨てたことを象徴しており、厳しい修行を経て悟りを開いた釈迦の姿を表しています。

この質素な衣服は、釈迦の苦行と悟りの深さを示しています。

 

如来の髪型や頭部の特徴

 

如来の髪型は螺髪(らほつ)と呼ばれ、パンチパーマのような右巻きの形状をしています。

また、頭の中央にある肉髻(にっけい)は大きなこぶで、これは知恵が詰まっている象徴とされます。

眉間にある白毫(びゃくごう)は、如来が光を放つ時に伸びる特徴的な白い毛で、長さは2メートル以上にもなります。

首の下にある三道(さんどう)のしわは、如来のふっくらとした体格を強調しています。

 

如来の手の形、持ち物や手指について

如来の手の形、すなわち「印」は、その意志や教えを象徴しています。

例えば、右手で示す「施無畏印」は恐怖を除去する意味があり、左手の「与願印」は願いを受け入れる意を表します。

大日如来は特有の手の印を使い、親指と人差し指を触れさせています。

 

持ち物について、一般的に如来は何も持たないとされていますが、薬師如来は例外で、治療を象徴する薬壺を左手に持っています。

如来の腕は非常に長く、伸ばすと膝まで届くほどです。

これは多くの人々を救済する能力を象徴しています。

如来の指は長く、美しい形をしており、水かきがあるのも特徴です。

これは、救済の際に誰も漏れないようにするための象徴的な表現です。

 

足の裏の特徴

如来の足裏は偏平足で、車輪の模様が刻まれています。

これは布教の旅を続ける過程で形成されたもので、特に千輻輪(せんぷくりん)の模様が特徴的です。

仏像の足裏を直接見る機会は少ないですが、仏足石と呼ばれる足跡を模した石にはこの模様が見られます。

 

まとめ

この記事では、仏教で非常に重要な「如来」について詳しく解説しました。

如来は「真理に目覚めた人」とされ、仏教で最も高い位に位置します。

釈迦如来、阿弥陀如来、薬師如来、盧遮那仏、大日如来など、それぞれの如来には特別な役割があります。

これらの仏像の持ち物や手の形、装飾からその役割を知ることができます。

如来の姿や装飾を観察することで、それぞれの教えや物語が込められているのを感じ取り、寺院巡りがより楽しく、意義深い体験になるでしょう。

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